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【異端】ブナハーブン12年

 (上の画像はひとくちウイスキー様のご好意でいただきました)

今回は強烈なピート、ヨード香で名を馳せるウイスキーの聖地アイラ島の蒸留所中でも最も軽いテイストで、異端とも言われるブナハーブンを素人テイスティングです。

ブナハーブン蒸留所の設立は1881年。ウィリアム・ロバートソンとジェームズ・グリーンによって設立されました。

蒸留所の建設に先立ち、付近では道路と埠頭、労働者のための住まいや、子供たちのための学校等が作られ、その総工費なんと三万ポンド(ざっと調べた19世紀貨幣価値にすると20億から24億くらいだそう)

しかして、創業2年目にして一万ポンドの収益を叩き出したととのことです( ̄▽ ̄;)

さて、ところでアイラ島にある蒸留所の中で何故ブナハーブンが他と比べライトテイストなのか?

自分が調べた一説では、スモーキーなシングルモルトとしてアイラ島のウイスキーが名を馳せる前。主な顧客はウイスキー愛好家達ではなく、主に大手のブレンド業者が重要な顧客であり、あくまでも数多くのブレンド用モルト原酒の一つとして、スモーキーフレーバーを加える為だけに使われていた為、受注量が少ないという問題を抱えていたそうです。

そうした実情から、ノンピート原酒や軽くピート焚きした原酒が作られるようになったそうな。

所有者交代を経てバーン・スチュワードの傘下になった現在はマッカラン、ハイランドパーク、グレンゴインと並びシングルモルトの好調につき、集中的な販売と生産に力点が置かれているようで、現在はピートをたっぷり焚き込んだヘビーピートタイプ等が多数販売されています。






ストレート

香り 青リンゴのような爽やかな果実香、干し草、メープルシロップをたっぷりかけたホットケーキ、微かにウッディな要素を感じますが、ヨード、ピート等はほとんど感じられません

シェリーの影響を感じさせるメープルのような甘味、上品なスモークが鼻を抜け、ピートと麦の香ばしさ、シェリーの酸味、ウッディで、どこか塩気を感じるような余韻が長く続きます。

ロック 麦の香ばしさと甘味が引き立ち、塩気、チェロス(ラテンアメリカの揚げ菓子)のようなイメージが湧いて来ました。

ハイボール 麦の香ばしさと甘味、塩気、微かなピート等がバランス良く感じられるハイボール

種別シングルモルト
構成原酒 バーボン樽原酒75%シェリー樽原酒25%
香り★★★★★~★
味★★★★★~★
総評★★★★★~★(5~6)
ストレート○ロック○ハイボール○
オススメ度A

フルーティー、ウッディ、麦感、軽いスモークと美味しい……オレオマエスキ……。



自分の好みにストライクでした。これは一本買い候補!しかして、好みがありますので未経験の方はひとくちウイスキーやバー等で是非お試しくだされー(*´ω`*)




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