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1月, 2018の投稿を表示しています

トマーティンレガシー 旧ボトル

今回は歴史あるハイランドモルト、トマーティンから僕のようなビギナー向けのレガシーを飲みたいと思います。 こちらのトマーティン蒸留所の歴史は古く、正式な設立は1897年なものの、遡ればガロデンの戦いが行われた(1746年)からウイスキー造りが行われていたそうです。 元々トマーティン蒸留所のある場所は小規模な村だったそうです。良質な水が豊富で、インバネスの牛追い達が通る道沿いにあるため交通の便も良く、ウイスキー生産には格好の場所であり。 1974年にはスコットランド最大のモルトウイスキー所となり、現代に換算するとマッカラン、グレンフィディック、ザ・グレンリベットに匹敵(年純生産アルコール1,450万Lに相当)する量の規模であったとか。 1986年にトマーティン蒸留所は宝酒造に買収され、それをきっかけに量よりも質を重視するようになり、今では年間生産を2万Lに減らしたようです。 元々はブレンデッドウイスキー用の供給が主でしたが、今では数多くシングルモルトを世に出すようになっています。 そんな中でレガシーは前述したようにビギナー向けなのですが、蒸留所長であるグレアム氏がセレクトした樽から、六種類のレシピが考案され、さらに4種類のレシピ絞りこまれ、蒸留所で働くスタッフの投票により決まるそうです。 ただ、僕の飲んだトマーティンレガシーは少し古いものになりますので、グレアム氏が関わっているか、少し不明瞭な所がありますf(^^; ストレート つんとしたアルコール感、芳ばしいモルティさ、ココア、メープル。 ミント等のハーブ系を思わせる爽やかさとシトラス系のホップを思わせる苦味。芳ばしさを感じ、爽やかな余韻の中にメープルを感じる事が出来る。 ロック ハーブ系とシトラスを思わせるホップの爽やかな香りが強く出る。 ハイボール 非常に爽やかな味わい 種別 シングルモルト 構成原酒 バーボン樽原酒とアメリカン・ヴァージンオーク樽原酒をバッティング 香り★★★★ 味★★★★ 総評★★★★~★(4ー5) ストレート△ロック○ハイボール○ オススメ度B- かなり爽やかさが特徴的なウイスキー。ビールで言うなら、僕は越後ビールのフライングドラゴンIPAとちょっと似た印象を感じました。 悪くはないのですが、デイリーハイボール用としては微妙に高く、またストレートでじっくり味...

ウシュクベ ストーンフラゴン

今回はお酒の美術館河原町店で飲んだウシュクベストーンフラゴンを素人テイスティングです。 ウシュクベとはゲール語で命の水を意味する言葉で、ウイスキーの語源にもなっている言葉になります。 そのウシュクベ(命の水)を冠したウイスキー中でも、限定品を除けばハイエンドクラスあたるボトルがウシュクベストーンフラゴンです。 モルト比率は80%以上。原酒も概ね20年以上の物を使い、ブレンドしたあとにシェリー樽で一年半以上後熟(マリッジ)加えているそうです。 中でも注目なのはその原酒でしょう。なんとあのマッカランとカリラが使われているそうなのです。 これだけで飲んでみたくなりませんか?(笑) 香り モルトの甘い香り、メープル、微かにハーブのような清涼感のある香り、煮詰めたアプリコット。 味 モルティな甘さとフルーツィな甘味と、ハーブの爽やかさ、どこかミルキーな余韻が続きます。 種別 ブレンデッド 構成原酒 カリラ、マッカランのモルト原酒80%以上使用 香り★★★★★★ 味★★★★★ 総評★★★★★★ オススメ度A かなり飲みやすく、さすがの熟成感でアルコール感も0です。甘さの中にもハーブのような清涼感も感じられます。 価格も7000円前後と手が出せない値段ではないのもありがたいかと。 難点を言えば陶器ボトルのため中身の確認が出来ないこと、それとコルクがとても開け辛いようなのでバーで飲むのが失敗がなく良いかなー?と思います(*´ω`*)

ミサゴウイスキー

今回は一時期にコスパが良いとTwitterのウイスキー界隈で話題になったミサゴウイスキーを素人テイスティングです。 こちらのミサゴウイスキーは、自分の行動範囲内ですと、イオンでだけ置いているウイスキーになります。 製造元が山梨県にある南ワインビバレッチという会社で、主に輸入ワインや委託ボトリング、PB商品の委託等の業務中心にしており、安ウイスキー(600円)のハチクマの販売もしてもいるようです。 ホームページを見る限り蒸留設備もなく、ミサゴウイスキーに関する記載も無いことから、イオンから委託されたPB商品と僕としては予想してますがさてはて(*´ω`*) ストレート アルコール感、黒蜜、ミートソース、クッキー。ミルキーな口当たり、和三盆のような上品な甘さ、ピールのような苦味が残る。 ロック甘味が一気に開く。 ハイボール 甘くすっきりとした味わい。 種別 ブレンデッド 構成原酒 輸入のモルトとグレーン 香り★★★★ 味★★★ 総評★★★★(4) ストレート○ロック○ハイボール○ オススメ度A 一応製造免許と設備を有する甲州やグリーンフォレストを発売するサン・フーズと違い、輸入ワイン等の販売等が主な会社のようなので、先ず間違いなくバルク原酒(輸入原酒)が使われています。 しかしながら、この値段ならば悪くないと思わせるブレンドの出来で、Twitterでも全体的に高評価でした。 ハイボールにするのなら、角よりもコスパも良くオススメ出来る味わいです(´・ω・`)

サントリー 響1989

今回もお酒の美術館河原町店さんで飲ませていただいたウイスキー。響の金ラベルを素人テイスティングしたいと思います。 こちらの響は1989。金ラベル。旧ラベル等と言われる品で、現行品の響ノンエイジとは全く異なるブレンドになります。 と言うのも、こちらの響はノンエイジですが17年相当の原酒が使われているようで、比較対象は現行品の17年になるというボトルです。 マッサン以前のジャパニーズウイスキーが評価される前は、中古市場で3000円程で買えたと言うのだから驚きです。 発売当時の日本のウイスキー業界は現在とはペクトルは違うものの同じく大変革期にあったようで、1989年には級別制度の廃止等の酒税法大改定。さらにウイスキー離れが加速していた日本のウイスキー市場が冬の時代に入ろうしている頃だったそうです。 新しい枠組みの中で、そんな事態を打開する製品をとサントリーが創業90年を記念して発売したのが響になります。 幾重にも重なる甘く華やかな香味をブラームスの交響曲をイメージしながらブレンドしたとの話もあるようです。 サントリーの知多工場は1972年、白州蒸留所の1973年操業と、自分が飲んだのが響の初期ロットかは不明ですが、初期の品であれば貴重な白州や知多の初期の原酒も使われている可能性もあり、あらゆる面で貴重なウイスキーと言えるのではないでしょうか。 香り メープル、甘い樽熟香、梨などのフルーツを感じさせるエステリーな香りが広がり、非常に華やか。 味 凝縮されたドライフルーツ、クレームブリュレ、まるで美女が通りすぎたかのように、樽熟香がふわっと香り、スッと消え、後ろ髪を引かれる。梨などのフルーティーの余韻が柔らかく消えていく。 種別ブレンデッド 構成原酒 山崎、白州、知多の多彩な年代の原酒を数十種ブレンド。 香り★★★★★★ 味★★★★★ 総評★★★★★★(6ー7) オススメ度AA ヤフオクやメルカリ等で響17年より安く手に入る事もあるようなので、そういう意味でもオススメ出来るウイスキーです。 しかし、オールドボトルは保存状態が悪い場合もあるのでギャンブル性があることを考えると、信頼出来るバーで味わうのが一番かもしれませんf(^^; お酒の美術館河原町さんならば500円で飲めますしね★(ステマ

ロイヤルサルート21年(シーバスリーガル21年)

今回はロイヤルサルート21年を素人テイスティングです。 ロイヤルサルートは、1953年に現イギリス女王エリザベス二世の戴冠を記念して、シーバス社が作り出したウイスキーです。 世界初のスーパープレミアムウイスキーとも言われ、今なお酒齢21年以上のカテゴリーでは販売数量首位を誇っています。 シーバス社はレアな熟成ウイスキーを大量にストックしていることでも知られ、それらのストックがロイヤルサルートシリーズのキーモルトに使われ、同時に現在はペルノリカールの傘下となり、著名ブレンダーのコリン・スコット氏率いるブレンダーチームが、グレンリベット、ストラスアイラ、ロングモーン、アベワラー等から仕入れたモルト原酒も使っているようです。 香り メープルシロップをかけたようや梨やリンゴ、甘い樽熟香。アルコール感がほとんどなく、さすがの熟成感。 味 甘い樽熟香とフルーティーさ、エステリーさ、モルティな芳ばしさが広がり、柔らかい余韻が広がり、優しく消えて行きます。 種別ブレンデッド 構成原酒、ストラスアイラロングモーン等 香り★★★★★★ 味★★★★★ 総評★★★★★~★(5ー6) オススメ度B+ 世界初のスーパープレミアムウイスキーの名は伊達ではなく美味しいです。 味の傾向や、ブレンドに使われている原酒からして、実質シーバスリーガル21年と言っても過言ではないと僕は思ってます(*´ω`*) 高級感あるボトルに恥じない高級感ある味わいのウイスキー。機会があれば飲んでみてください。

ニッカ スーパーニッカ復刻版

今回はニッカからスーパーニッカ復刻版を素人テイスティングです。 こちらのスーパーニッカ復刻版は数年前に放送され、ウイスキーブームの火付け役となったドラマ「マッサン」の最終回直前に発売されたものです。 故・竹鶴政孝氏の足跡に合わせ、ブラックニッカ→ハイニッカ→スーパーニッカの当時の味を再現したと言う復刻版が発売されました。 スーパーニッカは竹鶴氏の最愛の妻リタさんを失った悲しみを紛らわすように、息子の威氏と当時(1961年)研究者と余市の貯蔵庫に篭り、当時作りえる最高のブレンデッドとして翌年に発売されました。 大学卒の初任給が17000円の時代に、3000円の高価格で発売されましたが、飲みやすく、味わい深いウイスキーとしてブランドを確立させたそうです。 ストレート バニラ、りんご、接着剤、革、微かに潮風、アルコール感。 バニラのウッディな甘さ、そのあとすぐにピートの苦味を強く感じ、長いピート余韻が続く。 ロック ピートの苦味が比較的押さえられ、モルト芳ばしさを僅かに感じられる。 ハイボール とてもすっきりとした味わい。 種別ブレンデッド 構成原酒 余市のモルト原酒主体、カフェグレーン、宮城峡原酒も使用? 香り★★★★★ 味★★★★ 総評★★★★~★(4ー5) ストレート○ロック○ハイボール△ オススメ度B- アルコール感があるものの比較的甘い香りが感じられ、飲みやすさの中にもピートとウッディな苦味が感じられるウイスキー。 再現度は高いのでしょうが……うーんf(^^; Amazonの評価が高いので、あまりにも期待し過ぎた感があるかもしれません。

ニッカ シングルモルト宮城峡

年始初めての素人テイスティングは宮城峡で行きたい思います。 なぜ宮城峡なのか?と言うと珍しく訳があります。それは今年で宮城峡蒸留所が稼働してから50年という節目を迎えるからです。 宮城峡蒸留所は1967年に、2代目マスターブレンダーである竹鶴武氏が、すでに高齢であまり動けない父・竹鶴政孝氏の代わりに、二つ目となる蒸留所開設に向けていくつもの候補地を回り、広瀬川と新川という2つの清流に囲まれた宮城峡で、ブラックニッカの水割りを作り、その味から宮城峡へ蒸留所を作ることを決めたそうです。 それは日本で異なる性質を持つ蒸留所を2つ以上所持し、ブレンドする竹鶴政孝氏の夢が叶った瞬間でもありました。 余市がハイランドやアイラに例えられますが、宮城峡はローランドやスペイサイドに例えられます。 蒸留方法も余市が石炭直火蒸留なのに対して、宮城峡は蒸気による間接蒸留。ポットスチルの形状も余市はストレートヘッド型、宮城峡はライトアームバルジ型と、対極の原酒を作り、その原酒をブレンドすることで多彩な味わいのウイスキーを生み出すために製法を変えているそうです。 そんな宮城峡蒸留所にも、最近だとブレンダースピリットに使われた超熟余市原酒と同じように稼働当時から置いてある樽があります。 あくまでも確定ではなく、現場レベルの話だけという事を強く前置きしてから書きます。 今年か来年に、50年を記念してその超熟原酒を使ったウイスキー販売したいと言う話があるようです。 話だけで、確定情報ではなく、販売するとしても高級シングルモルトにするのか、もしくはブレンダースピリットのような形にするのか不明ですが、とても楽しみであります。 値段帯によっては僕が飲めるか分からないですがw ソースは宮城峡蒸留所へ有料セミナーへ行った時に、社員さんから聞いたお話なので間違いありません。 ストレート バニラ、メープル、チョコレート、硫黄の香り。ドライフルーツ、アルコール感と硫黄、ビターチョコ、最後に甘栗のような芳ばしい余韻が残る。 ロック アルコール感と微かな硫黄、芳ばしさを感じやすくなる。 ハイボール スッキリしながらもフルーティーな味に 種別シングルモルト 構成原酒 ノンピート原酒、フルーティーなノンピート原酒、シェリー原酒 香り★★★★★ ...

ニッカ 北海道12年

今回はお酒の美術館河原町店さんでいただいた北海道12年を素人テイスティングです。 こちらの北海道はニッカウイスキーが2010年頃まで発売していたと言う余市ベースのピュアモルトウイスキーです。 調べるとラベルの北海道は前期が金字、後期が黒字で書かれていたようで、こちらは前期の80年から90年代に流通していたものと思われます。 黒字ラベルは竜玉物語で地球人最強の方が書かれているので、そちらを参考にしてください(人任せ 香り 瑞々しい幸水梨、バニラ、微かにミルクキャンディ、オーク材の。 味 瑞々しいフルーツ、ウッディな苦味、タルトタタン、ピート、シリアルビターチョコバーのようなモルティな芳ばしさが続く。 種別 ピュアモルト 構成原酒 余市ベースと思われます。 香り★★★★★ 味★★★★★ 総評★★★★★★ オススメ度A 旨いです。定価ならまとめ買いしたいくらいです。 余市ベースなのは確かなのでしょうが、現行品のシングルモルトと比較するとかなりフルーティーに感じます。年代の違いなのか、それとも原酒の方向性や、宮城峡との比率なのかは分からないですが(*´ω`*) 機会があれば確実に美味しいのでお試しください。余市が苦手と言う方も考えが変わるかもしれませんよー。

ニッカ ザ・横濱

今回もお酒の美術館河原町店でいただいたザ・横濱を素人テイスティングです。 こちらのザ・横濱はニッカ横浜支店と横浜市内酒販店で作られる「ハマのウイスキーを創る会」が中心となり企画販売されたウイスキーだそうです。 当時は横浜市内の酒販店やデパートで販売され、ボトルもかなり高級感のあるものが使われています。 種別的には先日更新した北海道12年と同じピュアモルト(ヴァンデットモルト)です。 香り ドライフルーツ、リンゴ、微かにメープルとチョコレートの優しい甘さがふんわりと鼻孔を抜ける。 味 甘い香りが広がり、絹のようになめらかな舌触り、ドライフルーツの酸味、ニッカの甘栗のような芳ばしさとビターチョコを思わせるピートの余韻が続く。 種別 ピュアモルト(ヴァンデットモルト) 構成原酒 宮城峡原酒を中心に、余市のシェリー原酒をヴッティング(ソースははっきりせず) 香り★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★ オススメ度A 今度はニッカの博多クラブを更新する予定ですが、地元の伊達もピュアモルトで作れないものでしょうか?f(^^; 伊達も伊達も美味しくはあるんですが……。

ニッカ 博多クラブ

今回もお酒の美術館河原町店さんで飲ませていただいたウイスキーを素人テイスティングです。 こちらの博多クラブは極めて情報が少なく、福岡等でも一部の店舗でしか見かけることのないボトルだったようです。 当時の値段は竹鶴17年と同等との情報見かけましたので、値上げ&終売前と考えて5000円前後でしょうか。 見かけた情報によると特に香り高い宮城峡モルト原酒と余市モルト原酒をヴッティングとのことでしたが、さてはて。 香り メープル、バニラ、フルーツ、梨。 味 優しいフルーティーな甘さが広がり、甘さの中にニッカの個性である芳ばしさとピートの余韻が味を引き締めてくれます。 香り★★★★★ 味★★★★★ 総評★★★★★★ オススメ度A 旨いです。基本的に甘さや軽さが目立つ構成ながら、確かな芯を感じさせてくれるウイスキーと表現すれば良いでしょうか? 機会があれば飲んでみてください(*´ω`*)

マイ樽オリジナルブレンド 清水

今回はお酒の美術館河原町店で飲ませていただいたマイ樽ブレンドウイスキーを素人テイスティングです。 こちらのブレンドは、ジャパニーズオールドボトルをブレンドしたものなのでかなり期待値が高いです。しかもブレンドしたのは難度の高い酒資格。ソムリエの資格をお持ちの笑顔が素敵なナイスミドル。中村晋也さんです。 一応清水と書いていますが、河原町ブレンドの可能性もあります。翌日聞いたら覚えておらなかったので(笑)ストレートで進めるのなら、清水か、河原町とのことでした。 香り ハチミツ、バニラ、パッションフルーツ、森、 味 フルーティーさとウッディな香りが見事に調和、完熟したフルーツ、檜、微かなピート、繊細に組み上げられた要素が見事に絡み合い、素晴らしい余韻となる。 種別 マイ樽ブレンド 構成原酒 国産オールドボトル 香り★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★~ オススメ度SS 素晴らしく美味しいウイスキーでした。僕個人としては白州や響ベースかなぁ?と思いましたが、さてはて真偽の程は是非お酒の美術館へ行きご自分で確かめてください(笑) これお酒の美術館さんでは一杯五百円で飲ませてもらえます。京都へ行った際は是非立ち寄ってください! 量もかなり入れて貰えますf(^^; お世話になったので軽い宣伝でしたー。

三楽オーシャン グロリアオーシャン

今回は京都のお酒の美術館で飲ませていただいた古酒。三楽オーシャンのグロリアオーシャン シップボトルを素人テイスティングです。 そもそもオーシャンウイスキーとは、昔オーシャン(大黒葡萄酒)が手がけていたウイスキーのブランドのようです。 1961年に、日本酒などの製造をしていた三楽酒造(現メルシャン)が買収し、同社のウイスキーブランドとなりました三楽オーシャン→三楽→メルシャンと変遷。 日本のウイスキーメーカーとしてサントリー、ニッカ、キリンが三大メーカーとして君臨してますが、1970年代まではニッカをしのぐほどのシェアを手にしていたといわれているそうです。 製造は、モルトが軽井沢、グレーンが神奈川県の川崎に蒸溜所があり、特に軽井沢蒸溜所では、小規模ながらもマッカラン同様にゴールデンプロミス種の麦芽のみを使い、シェリー樽原酒で熟成するというこだわりを持った蒸溜所でした。 しかし1980年以降はウイスキー氷河期に入り、一気に販売が低迷してしまいます。2000年に軽井沢蒸溜所での製造が停止、2003年で川崎工場も閉鎖されて、2010年にキリンの子会社となった後、2012年に軽井沢の蒸溜所も閉鎖されました。 残された原酒は、かなり評価が高く。軽井沢のモルトについては、2000年代以降に長期熟成のシングルモルトのボトルを出していたようですが、それらは海外のオークションで100万円を超える高値をつけ、去年コレクターが放出した軽井沢ボトルの総額が億を超えたとニュースで読み、驚いた記憶がありますf(^^; もはや高級資産でしょう。 その一方川崎で作られていたグレーンは、プレミアムウイスキーと化している。イチローズモルトで有名なベンチャーウイスキーが原酒を確保しており、同社からシングルグレーンとしても販売されました。 もう少し早くウイスキーの需要が増えていれば飲めたのかなー?と思うと悲しいものがあります。 今回飲むグロリアオーシャン シップボトルは、1970年代後半に発売されましたものだそうで、「大洋」の意味を持つオーシャンにちなんで、船の形をしたボトルに入っています。 香り 梨やリンゴのフルーティーさをウッディな香りとグレーンが優しく包み。メープルの香りも感じられる。 味 オークの香りと、苦味が口いっぱいに広がり、奥にフルーテ...