スキップしてメイン コンテンツに移動

サントリー 響1989


今回もお酒の美術館河原町店さんで飲ませていただいたウイスキー。響の金ラベルを素人テイスティングしたいと思います。

こちらの響は1989。金ラベル。旧ラベル等と言われる品で、現行品の響ノンエイジとは全く異なるブレンドになります。

と言うのも、こちらの響はノンエイジですが17年相当の原酒が使われているようで、比較対象は現行品の17年になるというボトルです。

マッサン以前のジャパニーズウイスキーが評価される前は、中古市場で3000円程で買えたと言うのだから驚きです。

発売当時の日本のウイスキー業界は現在とはペクトルは違うものの同じく大変革期にあったようで、1989年には級別制度の廃止等の酒税法大改定。さらにウイスキー離れが加速していた日本のウイスキー市場が冬の時代に入ろうしている頃だったそうです。

新しい枠組みの中で、そんな事態を打開する製品をとサントリーが創業90年を記念して発売したのが響になります。

幾重にも重なる甘く華やかな香味をブラームスの交響曲をイメージしながらブレンドしたとの話もあるようです。

サントリーの知多工場は1972年、白州蒸留所の1973年操業と、自分が飲んだのが響の初期ロットかは不明ですが、初期の品であれば貴重な白州や知多の初期の原酒も使われている可能性もあり、あらゆる面で貴重なウイスキーと言えるのではないでしょうか。



香り メープル、甘い樽熟香、梨などのフルーツを感じさせるエステリーな香りが広がり、非常に華やか。

味 凝縮されたドライフルーツ、クレームブリュレ、まるで美女が通りすぎたかのように、樽熟香がふわっと香り、スッと消え、後ろ髪を引かれる。梨などのフルーティーの余韻が柔らかく消えていく。

種別ブレンデッド
構成原酒 山崎、白州、知多の多彩な年代の原酒を数十種ブレンド。

香り★★★★★★
味★★★★★
総評★★★★★★(6ー7)

オススメ度AA

ヤフオクやメルカリ等で響17年より安く手に入る事もあるようなので、そういう意味でもオススメ出来るウイスキーです。

しかし、オールドボトルは保存状態が悪い場合もあるのでギャンブル性があることを考えると、信頼出来るバーで味わうのが一番かもしれませんf(^^;

お酒の美術館河原町さんならば500円で飲めますしね★(ステマ


コメント

このブログの人気の投稿

ミサゴウイスキー

今回は一時期にコスパが良いとTwitterのウイスキー界隈で話題になったミサゴウイスキーを素人テイスティングです。 こちらのミサゴウイスキーは、自分の行動範囲内ですと、イオンでだけ置いているウイスキーになります。 製造元が山梨県にある南ワインビバレッチという会社で、主に輸入ワインや委託ボトリング、PB商品の委託等の業務中心にしており、安ウイスキー(600円)のハチクマの販売もしてもいるようです。 ホームページを見る限り蒸留設備もなく、ミサゴウイスキーに関する記載も無いことから、イオンから委託されたPB商品と僕としては予想してますがさてはて(*´ω`*) ストレート アルコール感、黒蜜、ミートソース、クッキー。ミルキーな口当たり、和三盆のような上品な甘さ、ピールのような苦味が残る。 ロック甘味が一気に開く。 ハイボール 甘くすっきりとした味わい。 種別 ブレンデッド 構成原酒 輸入のモルトとグレーン 香り★★★★ 味★★★ 総評★★★★(4) ストレート○ロック○ハイボール○ オススメ度A 一応製造免許と設備を有する甲州やグリーンフォレストを発売するサン・フーズと違い、輸入ワイン等の販売等が主な会社のようなので、先ず間違いなくバルク原酒(輸入原酒)が使われています。 しかしながら、この値段ならば悪くないと思わせるブレンドの出来で、Twitterでも全体的に高評価でした。 ハイボールにするのなら、角よりもコスパも良くオススメ出来る味わいです(´・ω・`)

グリーンフォレストウイスキー

今回はミニストップで、最近見かける梟のラベルが可愛いグリーンフォレストウイスキーを飲みたいと思います。 こちらのウイスキー……インターネットで調べても、製造会社、販売会社、両方のサイトに記載もなく何も出てきませんf(^^; 一応製造会社は酒屋で見かける安ウイスキー甲州や、自社モルト使って無さそうなのに富士山と言う名前を使ったウイスキー作っているサン・フーズさんでございます。 では飲んでみます。 ストレート 食パン、メープル、樽感があり、比較的アルコール感、えぐみを感じる苦味が強いです。良く言えば樽感強い……というべきでしょうかf(^^; ロック 微かに果実を感じるものの、苦味をやはり強く感じます。 ハイボール 甘さが出て来て、苦味が味を引き締めてくれますので、悪くはありません。 種別 ブレンデッド 構成原酒 輸入のモルトとグレーン (星5が平均です) 香り★★★★ 味★★ 総評★★★☆ ストレート△ロック△ハイボール○ オススメ度C- 値段的にハイボール用と割りきれば、悪くはないと感じました。開けたては一瞬ですが、富士山麓を思わせる樽熟香がしたほどです。 が、値段的にあかしを買えますし、700㎜に直すと富士山麓等が買える値段で、あえて買うほどの魅力が備わっているかと言うと……正直ないです。 この値段帯なら僕は富士山麓を買いますし、他に充分魅力的な選択肢があるかなー?とf(^^; 同じように自社モルト混ざってなさそうなウイスキーでも、ミサゴは悪くないんですけどね……。

サントリー AGEING15(エイジング15年)

今回はサントリーのオールドブレンデッドである ストレート 香り コルク臭が若干ついているものの、サントリーらしい非常に華やかな香り立ち、溶剤、湿った木、燃やした割りばし、等のウッディさに、バニラ、完熟果実(強いていえばメロン)の甘い香り。 味 口に含んだ瞬間、深い森林で深呼吸したかのようなウッディさが広がり、革、弱めのピートのスモークが混ざり合い、長い余韻が続く。 ロック コルク臭とひねが強調されてしまう。ウッディさも出る模様。 ハイボール コルク臭が残念でならないが、美味しいハイボール。 種別ブレンデッド 構成原酒 山崎パンチョンやミズナラ中心? 香り★★★★★★☆ 味★★★★★☆ 総評★★★★★~★☆(5ー6)状態が良ければ6ないし、6ー7 オススメ度A 山崎好きならば一度は飲んでもらいたいサントリーのウッディさが凝縮されたウイスキー。 サントリーのオールドボトル系でコスパの良いボトルと言うと、いくつものブログ等で紹介されているように、ローヤル15年でしょうがこれも負けていません! むしろ良くも悪くもウッディな要素は強いと思います。