(上の画像はひとくちウイスキー様のご好意でいただきました)
今回はパーフェクトウイスキーと言われるグレンモーレンジ10年を素人テイスティングです。
かつては「グレン・オブ・トランキティ(静寂の谷)」と名乗っていたそうで、元々は農場にあった密造ビールを作る古い蒸留所。
1843年にバルブレアのウィリアム・マセソンが買い取り、ライセンスも取得したものの……本格的なウイスキー作りは行われず、1880代にはウイスキー研究家のアルフレッド・バーナードから「世界一古ぼけた蒸留所」「遺跡のようなもの」と酷評された記録があるようです。
その後どうにか出資者が現れると建物改築を進め、1887年にスコットランドで初となる蒸気よる間接蒸留を行っています(日本だと宮城峡も蒸気による間接蒸留を行っています)
二十世紀の大半はハイランドクイーンやジェームズ・マーティンズと言ったブレンド向けの原酒供給を行っていましたが、1970代になって、10年もののシングルモルト用原酒熟成に挑戦し、1990代にそれらの原酒を使ったシングルモルトを発売するとスコットランドでベストセラーとなっています。
グレンモーレンジ蒸留所の個性的な所は仕込み水にタローギーの泉から引いた硬水(酒造りの多くが軟水を使用)使うことと、キリンの首ほど長い(ディアジオの広報写真に、キリンとの比較写真ありw)スワン型の蒸留器から生み出されるエレガントでピュアと言われる原酒とジャックダニエルのテネシーウイスキー樽を始めとする厳選した複数の樽の組み合わせが大きいそうです。
ストレート
香り 麦菓子を思い起こさせるモルティな甘い香り、花のようなフローラル、練乳、麦の香ばしさも感じられ、非常にバランスが取れています。
味 花を思わせるフローラル系の香りと、モルティな甘味とアーモンドを思わせるナッティな味わいが広がり、麦の香ばしい余韻が続きます。
ロック 香りのボリュームか、さてまた酒質なのか。それほど香りは感じにくくならず、強いて言えば花のフローラルな香りとモルティさを感じやすくなります。
ハイボール モルティさとナッティな甘味が楽しめる美味しいハイボール。
種別シングルモルト
構成原酒 バーボン樽
構成原酒 バーボン樽
香り★★★★★
味★★★★★~★
総評★★★★★(5)
味★★★★★~★
総評★★★★★(5)
ストレート○ロック○ハイボール○
オススメ度AA
素晴らしく美味しいです。皆さんがモーレンジを称賛する理由が良くわかりました。脱帽です(*´ω`*)
家に常備したいウイスキーの一つとなりました!飲んだことがない方は是非とも一度お試しあれ!飲み方の幅広さとクオリティからボトル買いもオススメですが、バーやひとくちウイスキーさんで試すのもありですよー。
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