スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2022の投稿を表示しています

ワイルドターキー12年

ストレート 香り キャラメル菓子を思わせる甘くメローな香りたち、少し青さの残る牧草と奥から溢れるように焼きパイナップルのフルーティ。バナナのエステルフルーツ、焦がした樽のウッディネス。 味 メープルシロップを思わせる甘さに牧草と焼きパイナップル、少しのバナナのエステリー。焼きパイナップルと牧草の余韻が続きます。 種別 バーボン 構成原酒 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★(6) オススメ度A 甘い香りと焼きパイナップルを思わせるエステルフルーツ!はい美味しい! 惜しまれながらも終売し、ついに復活を遂げた101プルーフのワイルドターキー12年。 内容も素晴らしいのはもちろん。現状、バーボンも高騰してる中でこの度数、年数で出せるのは凄い事だと思います。 そして一応通常品なので、どこかで試して自分の味覚にあったら試せるのも嬉しいところ。是非どこかで飲んでみてください。 公式テイスティング

安積 カベルネ・ソーヴィニヨン

ストレート 香り 華やかな香りたち、時間経過でマスカットやキャンベルなどの華やかなぶどう香、少しのぶどう味のハイチュウとラムぽい青っぽいバナナ。 味 ぶどうの華やかな甘みと少しの青っぽいバナナのフルーティ、年数、度数相応のアルコール感と少しぶどうの皮のタンニンと青っぽいバナナを思わせる余韻が続きます。 種別 シングルカスクストレングス 構成原酒 単一カベルネ・ソーヴィニヨン樽 香り★★★★★〜★ 味★★★★★ 総評★★★★★〜★(5〜) オススメ度B バーのみA+ 主に福島県の飲食店向けに出回っているという。カベルネ・ソーヴィニヨン樽で熟成された安積。 この手のワインカスクだとホッグスヘッドや2ndバーボン樽のフィニッシュに使われることの多い印章で、バランスがチグハグでそれほど美味しかった記憶もないのですが…… これ良いです! さらに 面白いのがカベルネ・ソーヴィニヨン単体ということ。 個人的には秩父の特徴だとも思っているバナナぽいフルーティさに、本当に、綺麗に、ぶどうのニュアンスが乗っています。 ワイン樽の可能性。安積の将来性に期待するような面白い一杯でした。

SMWS 112.102 【さりげなくエキゾチック】インチマリン21年 2000年

ストレート 香り 非常に華やかな香りたち、優しいバニラ香を主軸にハイチュウマンゴー味、パパイヤ、少し青さの残るマンゴー、僅かなバルサミコ酢、ホームランメロン、奥からは濡れたダンボールを思わせるらしい紙感。 味 バニラクリーム、ココナッツファイン、ドライマンゴー、間違いなくケミカルなトロピカルの余韻が続きます。  種別 構成原酒 1st Fill Barrique / Sauternes 香り★★★★★★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜★(6〜7) オススメ度A+ 俺史上インチマリンの最高値 間違いなくトロピカルを求める方にはマストだったボトル(なお売り切れ) 贅沢ですが余韻の長さがあれば7つけても良いと思えるボトルでした。 公式テイスティング [香り]ハチミツをぬった焼きたてのブラウンブレッド、エキゾチックなフルーツサラダジュース、甘く煮詰められたオリーブオイル、香ばしさとフルーティーバランス良い素晴らしい香り。加水すると、ミネラルオイル、キャンバス、エキゾチックな広葉樹の樹脂、ミントの葉の香りが現れる。 [味わい]トロピカルジュース!マンゴーのピューレ、エキゾチックな柑橘類、ホワイトラムのエステル、このメーカーによく見られるオールドスタイルのアイリッシュウィスキーの力強い印象を感じる。ドライマンゴー、削ったココナッツ、パイナップルジュース、ジューシーなフルーツチューイングガム、若々しいデザートワインを垂らして飲むのがおすすめだ。まったくもって素晴らしい。 bourbon hogsheadで17年熟成した後、1st fill ex-Sauternes barriqueに移し替え。

SMWS 35.310 【マーマレードで熟成したコニャック】 グレンマレイ20年 2001年

ストレート 香り 綺麗な香りたち、焼き立てのパンケーキにたっぷりのメープルシロップ、ミルクチョコレート、ドライプルーンやカシス、アンティーク家具、奥から少しの硫黄、綺麗で濃いシェリーの影響を強く感じます。 味 強いタンニン、メープルシロップ、プルーン、枝付きレーズン、エスプレッソ、高カカオ、アンティーク家具を思わせる強いタンニンの長い余韻。 種別カスクストレングス 構成原酒1st fill puncheon / Heavy char #4+ 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度B 比較的珍しいと思われるSMWSの濃いシェリーグレンマレイ。 香りが硫黄感のほとんどない綺麗なシェリー感でマジで良い! と思えるのですが……口に含んだ時のタンニンの強さが気になるといえば気になります。香りは素晴らしいと思いました。 公式テイスティング [香り]ママレード、缶詰のフルーツサラダ、フルーツローフに紅茶、熟成したコニャック、トーストしたオークについた蜜蝋が混ざり合った複雑香り。 [味わい]リッチで複雑、シェリー香、クランベリー、アーモンド、ヘーゼルナッツが混ざり合い、マッチ箱の香りがねっとりとしたキャラメル交わっている。加水すると、コニャック香が強調され、イチジク、クルミ、クリスマスプディングのアロマが加わる。ハーブ、チョコレート、熟したバナナ、メロン、オークのタンニン、木材の艶材のニュアンスも感じる。タンニン感が続き、加えてオレンジピール、クランベリーソース、コーラ、温かみのあるスパイスとエスプレッソコーヒー、チャーした樽、ローストした鹿肉、マッチ棒と混ざり合う。 17年間ex-oloroso buttで熟成した後、heavily charred first fill puncheonに移し替え。

SMWS 24.150 口の中がパーティー マッカラン12年 2008

ストレート 香り 非常に濃厚な香りたち、硫黄、濃い樹液や少しの黒糖を思わせるシェリー感、枝付きのレーズンやアンティーク家具のタンニン。リッチ。時間経過でオレンジぽいニュアンスも。 味 リッチな高カカオ感、枝付きのレーズンやアンティーク家具を思わせるタンニン、コーヒー豆、非常に濃い余韻が残ります。 種別カスクストレングス 構成原酒 1st fill hogshead / American oak PX 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★(6) おすすめ度B 一体何リリースあるのか謎のSMWSのマッカランタンク混ぜシリーズ。 非常に濃厚なマッカラン。正直好きかと言うと硫黄が苦手な僕には一本家で飲み切るのはしんどいですが、ハーフなら美味しく飲めました。 OBカスクストレングス版的な香味で、現行のOB12年が好きなら確実に刺さると思います。 あと一体何リリース出るんだ。このシリーズ……。 公式テイスティング 松ぼっくりを燃やしてバーベキューを始めたり、スパイスの効いた赤ワインで煮込む洋ナシを準備するところがイメージに浮かぶ、感覚を魅了し引き込まれる一杯。辛くてスパイシーなシナモン風味のビッグレッドガムを一度に3つ噛むようなすごくスパイシーで息を吞むような味わい。いったん味わいが引き、加水した後もまだスパイシー感は残っているが、トルココーヒーとフィロ生地、溶かしたチョコレートチップ、刻んだクルミ、シナモン、レモンジュース、蜂蜜で出来たバクラヴァの甘さが現れる。2018年に厳選されたオロロソバット樽を組み合わせた後、異なるカスクに戻してさらに追熟。これはそれらのカスクの1つ。

SMWS 66.207 甘くジューシーなスモーク アードモア23年 1997

ストレート 香り 穏やかな香りたち、経年劣化したようなこなれた麦感、少しのホットミルク、腐葉土やダンネージ式倉庫などを思わせる内陸系ライトスモークが続き、少しの金属的なミネラル感も感じます。 味 ホットミルク、オールドを彷彿とさせるこなれた麦感、ダンネージ式倉庫、腐葉土や僅かな葛根湯、僅かな金属ミネラリー、味の抜けたおしゃぶり昆布、昆布、麦と内陸系ピートの長い余韻が続きます。 種別 カスクストレングス 構成原酒 1st Fill Barrique / Shave Toast Re-Char Oloroso 香り★★★★★★〜 味★★★★★★〜 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度B バーのみならA SMWSのアードモア。前回のSMWS試飲会に出てきたアードモアが開けたてもあるのでしょうが金属感をかなり感じるボトルで、微妙な苦手意識とともに飲んでみたこちら………。 複雑さはないものの、しみじみと旨いアードモア!!! レアモルト系やグレンリベットの80年代などのこなれた麦感やライト内陸ピートが好きな人には確実に刺さるであろうアードモアでした。 ただお値段がお値段なのでバーのみ推奨です。 公式テイスティング 1967年製ジャガー420コンパクト・サルーンを運転し、太陽と暖かさに包まれて窓を全開にすると、ピートの火で焼かれたロブスター肉とオレンジの甘い煙が風に乗って流れてるイメージが浮かぶ。立ち止まり、奇跡的なメイラード反応を起こしたロブスターの肉の奥深い味わいを堪能する。ほんの一滴加水すると、フライパンで焼いたパンチェッタ、ビーフ・オー・ジュー、スモークしたサンファイア、小枝の焼けた匂い、フィニッシュにはベーコンとメープルシロップをかけたパンケーキ。 ex-bourbon hogsheadで21年間熟成させた後、1st fill shaved, toasted and re-charred Oloroso barriqueに移し替え。

SMWS 42.76 全く反駁できない  レダイグ26年 1995年

ストレート 香り 優しい香りたち、僅かな黄色いフルーツ、少しのメープル菓子の甘い香り、僅かなバニラ、オリーブオイル、潮っぽさのあるオールドにも通じる熟成感のある麦感。全体的に弱いと言うよりは優しい香り。時間経過でバターぽいミルキーさも。 味 弱めのメープル菓子、少しの溶かしバター、潮ぽさのある優しい麦感と僅かにマンゴーやパパイヤの南国系フルーツと島系ピートの余韻が残ります。 種別 シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜(6〜7) オススメ度B+ エージェンシーなど何気に話題になっていた95レダイグ。 記憶違いの可能性がありますが、最近だとソサエティでは初めての95リリースじゃないでしょうか。 近年だとディアジオスペシャルリリースのタリスカー15年に通じる滋味深い麦感があると思います。そこに余韻にかけて南国系フルーツが少しといった印象でしょうか。 値段的に手は出しづらいですが間違いなく美味しいボトルだと思います! 公式テイスティング [香り]穏やかでエレガントでとても魅力的。セーム革、ジンジャー・スポンジケーキ、シンダー・トフィー、焼きリンゴ、ヘーゼルナッツ、イチジク、ナツメグ、エキゾチックな木の香りなど、数え上げたらきりがない。 [味わい]リッチでまろやか、滑らかで優しく、洗練されていて、気品がある。ネクタリンのロースト、レブネ、ハーブ、ハチミツなど、エキゾチックな味わいのものもあります。ほんの一滴加水すると、ヘザー、ベルガモット、砂糖漬けブラジルナッツ、ソルテッドバナナチップス。

遊佐蒸留所 YUZA セカンドエディション

ストレート 香り 注ぎたてはアルコール相応の刺激。落ち着くとブラウンシュガーを熱したような甘い香り、弱めのメープルシロップ、シロップをかけた バナナ のフルーティ。 味 ブラウンシュガー、バナナのエステルフルーツと少しのバナナの黒い筋ぽいエグみ、バナナぽい余韻がカスクらしい刺激とともに残ります。 種別 カスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★(6) オススメ度 ボトルÇ バー飲みB+ 山形の有名焼酎メーカー。金龍さんが作る遊佐蒸留所のセカンドエディション。 ファーストの出来が良かったものの……監修でニッカ宮城峡蒸留所から人が来た上で作り上げられたというお話を聞き、セカンドはどないなんやと思っていたところでした。 ですがツイッターなどを見ると評判が良い。なので通わせていただいてるバーで入荷したので飲んでみました。 これがまた確かに美味しい。値段相応とは言いませんが、ファーストで感じられたバナナ感を主体にブラウンシュガーなどが感じられる秀作。コスパ的な話は置いておいて、どこかで見かけられたら飲んでいただきたいウイスキーでした。 公式テイスティング ・甘さやフルーティー感に重層的な味わいが加わり、複雑な中にも落ち着きを感じられる。 ・エステリーさのあるドライフルーツのような芳醇な香り、リンゴ、洋ナシを思わせるフルーティーさ。 ・バニラのような甘さとともに、なめらかでクリーミーな口当たり。それでいて存在感のあるしっかりとしたボディ。  

SMWS 19.56 ウォーク・ザ・トーク グレンギリー18年 2003

ストレート 香り アルコールの刺激を感じる揮発性の強い香りたち、落ち着くとバニラクリーム、焼きたてのジェノワーズ生地を思わせるモルティ、少しだけ青っぽさを感じさせるバナナのようなエステルフルーツ香、奥からは少しの緑茶。僅かなラベンダーを思わせるフラワリーも。 味 最初にバナナを思わせるエステルフルーツ、徐々にバニラクリーム、ジェノワーズ生地、少しの緑茶、少しの青さを感じさせるバナナを軽くラムフランベしたような余韻が残ります。 種別 シングルカスクストレングス 構成原酒 1st Fill Barrel / Bourbon 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★(6) オススメ度B+ 今回はSMWSのグレンギリーをテイスティング。SMWSはホームバーがパートナーバーという事もあり、加入して数年経ってますがグレンギリーは初めてかも知れませんw バニラクリームを挟んだジュノワーズ生地のシンプルな洋菓子に、軽くラムフランベした青さの少し残るバナナと言った印象で、結構好みでした。 ただまだアルコールの刺激が強いように感じるので、数年後。もしくは開封して馴染んだものを改めて飲んでみたいと思います。 公式テイスティング 芝生を散歩しながら感じる甘いビスケット、新鮮なわら、ドライスパイス、ねっとりとしたトリークル、アーモンド、カスタード入りのホットアップルパイの魅力ある楽しく完成したアロマ。スポンジケーキのバニラクリームに新鮮な生姜が加わり、続いてシナモンをまぶしたリンゴのシュトルーデルとイチゴにプルーンとナツメグを感じる。加水すると柔らかく、よりフローラルでバラ、メロン、熟したグアバ、トーステッドオーク、カルヴァドスでフランベされたバナナにジューシーなオレンジ。味わいは、パイナップルの皮、刻んだナッツ、甘草、キャラメルとウッディスパイス、心地よい厚みのある質感となる。

GMCC オールドマップ スペイバーン1971

ストレート 香り 濃密な香りたち、樹液や黒蜜を思わせる凝縮感のあるシェリー樽香、落ち着くとメープルシロップをかけたドライマンゴー、少しのいちごのスライス、黒糖、完熟マスカット、一体感のある麦感が楽しめる。 味 オールドらしくこなれて一体感のある麦感と、黒糖とアンティーク家具を思わせるタンニン、少しのグラッパ、ダージリン、僅かに出汁ぽさ、少しの土ぽさとタンニンとぶどうの余韻が長く続く。 種別シングルモルト 構成原酒 香り★★★★★★★ 味★★★★★★★ 総評★★★★★★〜★(〜7) おすすめ度A 最近お世話になりっぱなしの京都洋酒研究所様から購入したオールドマップスペイバーン。 経年変化による一体感のあるシェリー香と麦感が楽しめる間違いなく楽しめるスペイバーン。 かと言って濃すぎることもなく、程よくシェリー感が楽しめ、オールドのシェリー感を楽しみたい。またはオールドシェリー感の一端を知りたいドリンカーにぜひ味わって欲しいやつでした。 以後雑談。 スペイバーンは何気に最近OBの15年や、OBシングルカスクの近年物を飲んで目立たないながらも良いシェリー感が楽しめるなと最近試飲して思いましたが、昔から美味しかったのかと思いました。 ……あまり話題になりませんが(苦笑

G&MCC オールドマップ クラガンモア1974

ストレート 香り 穏やかで一体感のある香りたち、はちみつと湿った土、ホットミルク、ケーク・オ・デュポイ、時間経過で奥からメープルシロップたっぷりのパンケーキ 味 キウイフルーツ、こなれた麦感、ホットミルク、ホワイトペッパーとはちみつの余韻が続きます。 種別 構成原酒 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★ おすすめ度B 甘やかでこなれた麦感が楽しめるクラガンモアでした。

SMWS 116.8 余市19年 1986

ストレート 香り 甘い香りたち、フルーツシロップ、天津甘栗を思わせるほっくりとした麦感、パティスリーのカスタードクリームとバナナなどを思わせるエステルフルーツ香、遠くで畑の焚き火。時間経過でマロングラッセと正山小種のティータイムへ。 味 灰を伴いながらマロングラッセ、エステルフルーツ香、灰とフルーツシロップの素晴らしく長い余韻。 種別シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜★(6〜7) おすすめ度A はい。マイベスト余市^^ 余計な能書きは不要な、とにかく飲めば良い美味しい余市。 ハイランド系の灰ぽいライトピートを中心に、マロングラッセやエステルフルーツ香などが複層的に展開して飽きさせないマジで旨いやつ。 これより旨いの飲みたければ北海道に行くしか無いんだろうな……。 素晴らしいモルトを飲む機会をくださった洋酒研究所とシェアバーに感謝です!

G&MCC オールドマップ ティーニニック1975

ストレート 香り 甘く経年変化を感じさせるこなれた香りたち、メープルシロップをかけたハネジューメロン、はちみつと少しの八角、熟れた蜜柑と一滴の醤油。 味 メープルシロップ、中国茶、僅かな八角、ホワイトペッパー、少しの枯れ感、こなれた麦感とタンニンの余韻。 香り★★★★★★〜☆ 味★★★★★★ 総評★★★★★★〜☆(6〜) おすすめ度B 経年変化による一体感とネガティブを感じさせない綺麗なリフェルシェリーの樽感が乗ったしみじみ美味しい系のモルト。

G&M CC JIS オールドプルトニー20年 1999〜2019

ストレート 香り ツンとして華やかな香りたち、パティスリーの塩バニラクリーム、ケークシトロン、黄桃などの入ったフルーツサンド、パンケーキ、時間経過でアルコール感が落ち着き非常に甘やか。 味 リッチな塩バニラクリーム、黄桃やキウイフルーツのクリームサンド、塩、塩バニラクリームをかけたパンケーキを思わせる長い余韻。 種別 シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★〜 味★★★★★★〜 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度A 一時期話題になったG&Mコニサーズ・チョイスの日本向けプルトニー。Yさんとサンプル交換でいただきました。 バーボン樽由来の非常にリッチで綺麗なバニラ感と、加工したようなフルーツ(フルーツクリームサンド)とプルトニーの塩っぽさが魅力的で、スキのない樽感がG&Mのらしさなんだろうな……と思ってみたり。 市場では売り切れているようなので、プルトニー好きな方はどこかのバーで飲まれてみてください。

SMWS 76.146月明かりの下でセビジャーナスを踊る モートラック32年 1987

(写真撮り忘れ) ストレート 香り エレガントで豊かな香りたち、黒糖や濃縮感のあるメープルシロップ、アンティーク家具、いちごのヴァンシュー、僅かなトリュフ塩、貴腐ワイン、高級アールグレイ、 味 黒糖、ベリー系の酸、黒ブドウ、枝付きのレーズン、タンニン、なめし革、僅かに香茸、極上の赤ワインを思わせる素晴らしく長い余韻。 香り★★★★★★★ 味★★★★★★★ 総評★★★★★★★(7) おすすめ度B+ コンテンツ豊富でブラインドでしたらオールド系のシェリーウイスキーと言う方もいるのではないでしょうか?めちゃ高額ですが、確かに美味しいシェリー系ウイスキーかと思います。 公式テイスティング ノーズ]最初の香りは、シェリーワイン、革のブーツ、ジャズギター。アプリコットフラン、チョコレートオレンジ、冷たいジンジャーブレッド、プルーンジュース、トフィーアップルも感じる。 [パレット]口いっぱいに広がる味わいは、シェリートライフル、パステル・デ・ナタ、オレンジの皮、スパイスの効いたレーズン、ねっとりしたデーツとカフェクリームの葉巻。加水すると磨かれたマホガニー、サバンナの草原、ブラックカラントジャム、リコリス、シナモンロール、トーストにのせた蜂蜜。 [パレット]味わいは飲みやすく、豊かで満足のいくラム・ババの焼き菓子と厚切りのマーマレード、月明かりの下でセビジャーナスを踊っているような気分になる。30年間バーボン樽で熟成した後、first-fill oloroso hogsheadへ移し替え。

サンジバー&アクラ スペイサイドリュージョン42年 1976

ストレート 香り 素晴らしい熟成感のある香りたち、完熟梅、完熟プラム、イチジク、干し柿など少しの酸と和を感じさせるエステルフルーツ、キャラメル、奥から少しのスターアニスとシナモン。 味 アケビ、キャラメル、ホタテのチャウダー、アンティーク家具を思わせるタンニン、完熟梅、シナモンやスターアニス、グローブなどのスパイスの長い余韻。 種別シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜 総評★★★★★★〜★(6〜7) おすすめ度B サンジバーとスウェーデンのアクラのジョイントボトル。 個人的に和的な要素とどこか酸を感じさせるエステル香が面白いウイスキーでした。

SMWS 12.43 ご希望通り! ベンリアック28年 1991

ストレート 香り 穏やかで甘い香り立ち、塩キャラメル、メープルシロップたっぷりのパンケーキ、時間経過で僅かながらベリー系の甘酸っぱさや、獣脂を思わせるオイリーさも。 味 塩キャラメル、少しのダージリン、タンニンと僅かなベリー、奥に僅かな黄桃、オイリーで余韻は長く干し柿も感じます。 種別 2nd Fill Butt / Sherry 構成原酒 香り★★★★★★〜 味★★★★★★〜 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度B 公式テイスティング ノーズ]まず塩キャラメルチョコレート、次にグリーンゲージ、ココア、ロワール産の熟成した甘口ワイン、マデイラスポンジケーキ。静まり返った沈黙が気になる一杯。メロンリキュール、ラズベリーコーディアル、ミューズリー、スパイスの効いたダークフルーツ、ラムカクテル、ジンジャーブレッド、イチジクのシロップ。かなり謙虚な複雑さ。加水すると風味豊かなうま味、濃厚なチョコレート、黒胡椒の温かさ、ナッツ、肉やパンのような質感。葉のおおい、熟成した葉巻、赤唐辛子、革のような獣肉。 [パレット]味わいは見事な複雑さのトリークルに浸したブラウンブレッド、キャラメライズした黒糖、トフィーアップル、サイダーブランド、ブラックカラントコーディアル、ブレッドプディング、甘い紅茶、苦みのあるママレード。加水すると熟成したカルヴァドス、熟成したホワイトバルサミコ酢、黒い果実、ウィンターグリーン、咳止めキャンディ、ドライマジョラムとハーブの様なすすけたワックスのようなものを感じる。とても複雑で魅力的。

SMWS 38.27アールグレイティーツリーオイル キャパドニック27年 1992

ストレート 香り 揮発性の強いアタックながら非常に華やかな香りたち、完熟プラムなどを思わせるエステル香、パティスリーのバニラクリーム、ブリオッシュ、奥からは赤い花を思わせるフラワリー。 味 ブリオッシュ、少しの緑茶、バニラクリームに僅かなのローズエッセンス、黄桃のフルーティー、それらの合わさった長い余韻が続きます。 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜★(6〜7) おすすめ度A SMWSヴォルツコレクションのバルメナック 僕の求める美味しいバーボン樽の好例です。 注ぎたては度数相応の刺激があるので、ゆっくりと飲んで瓶の半分くらいまでいけばさらに美味しくなりそうです(ただお高いよ^^ 公式テイスティング [ノーズ]バラとカーネーションの庭、カモミールティー、熟したグアバ、メロン、バナナのある温室の心地よい香り。好奇心旺盛なハーブの咳止めシロップ、柔らかいワックスとパテが融合する複雑な波のような香り。 [パレット]バタースコッチとファッジ、バターを塗ったクランペットとマーマレードの完成した味わいにハーブのニュアンスを感じる。加水すると、パイナップル、マンゴー、洋ナシ、熟成したリースリングワイン、アールグレイティーが融合した素晴らしい味わいに。メディカルフレーバーは、レモン咳止めシロップとマジパン、クルミ、ココナッツの殻との見事な組み合わせでティーツリーオイルを捕らえ、長く続くフィニッシュへ。

SMWS 24.140 崇高な蜜 マッカラン30年 1989

ストレート 香り 華やかな香りたち、高級パティスリーのカスタードクリーム、枝付きレーズン、少しの高級アンティーク木材,徐々にメープルシロップやカカオ、ほんのりとコーヒーと僅かな硫黄。熟成感があり、リッチ。時間経過で熟した果実を思わせる豊かなエステル香。 味 高級パティスリーのオムレット、洋梨やメロンを思わせる過熟した果実のエステル、少しの黄色い熟したフルーツ、枝付きレーズンやベリーの酸、時折樹液のような濃縮感のあるメープルシロップの非常に素晴らしく長い長い余韻。 種別シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★〜★(6〜7) おすすめ度C(美味しいのは間違いないもののコスパを考えると………) SMWSヴォルツコレクションのマッカラン。太っ腹なギャザリングイベントで飲めたのは僥倖でした。 お値段がお値段なので、濃いドシェリーを想像していましたが届いたサンプルを見るとリフェルシェリーらしき琥珀色。 確かなシェリーの影響がありながらも、パティスリーなどを思わせるリッチな酒質が味わえるウイスキーでした。 ……ただたけぇ^^ 公式テイスティング ノーズ]魅惑的な甘くフローラルでありながら非常に繊細な香りが私たちを魅了し、まるで魔法にかけられたよう。バラの花びら、桃の果樹園、オレンジの花、マジパン、そして夏のフルーツリキュールのベールのような香り。はるかに遅れてジューシーな鹿肉の蒸し煮を感じる。 [パレット]すっきりとした味わいはニュージーランドのマヌカハニー、土、オイル、草木、大胆でリッチで複雑、崇高な味わい。加水するとバタースコッチ、ローズウォーター、ミード、バニラアイスクリームの上に載せたストロベリーオレンジメレンゲとミントの味わい。

東北ウィズビューティーフル ダルユーイン24年 1996

ストレート 香り 揮発性の高い溶剤の香りたち、徐々にバニラクリーム、ビタミンフルーツ、キャラメルの甘やかさ、パンケーキ。 味 バニラクリーム、オレンジリキュール、黄桃缶、ビター、ダルユーインらしい少しの粉ぽさ、オランジェットの長い余韻。 種別シングルカスクストレングス 構成原酒 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★〜(6) おすすめ度B ウィスクィーさんが出した東日本大震災のチャリティーボトルの一つのダルユーイン。 バニラクリームやビタミンフルーツなどの個人的にダルユーインらしいと思う要素が、しっかりと感じられるボトルでした。 一方。もはやこれが相場なのでしょうが約4万か^^ と、遠い目をしてしまいますね……。

モリソン&マッカイ オールドパース46年 1971

ストレート 香り 溶剤と熟成感のある香りたち、徐々に非常に濃いメープルシロップとミルクキャラメル。 味 溶剤と熟成感、オールド感のあるドライな穀物感、少しの樽のタンニンとミルクキャラメルのドライな余韻が長く続きます。 種別ブレンデッドグレーン 構成原酒 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度B オールドパースのブレンデッドグレーン。 注ぎたては溶剤感がかなり強めですが落ち着くと、濃い樹液を思わせるメープルシロップと、オールドブレンデッドで感じられるドライなグレーン感が味わえます。

余市 ノンピート

ストレート 香り 軽やかな香りたち、ラベルチェンジ後のフィデックを思わせる熟したリンゴと青リンゴのエステル系フルーツ洋梨のフルーツ、奥から余市らしい硫黄ぽい独特のニュアンス。時間経過でニッカらしい天津甘栗のような香ばしさも。 味 エステルフルーツとニッカらしいモルティな甘栗系の香ばしい余韻が残ります。 香り★★★★★〜★ 味★★★★★〜★ 総評★★★★★〜★(〜6) おすすめ度B− 宮城峡ピーテッドとともに発売された余市ノンピート。どちらかと言うとこっちのほうが好みです。 エステル系のフルーツと石炭直火蒸留の影響なのか、ファークラスにも感じる硫黄じゃないのですが硫黄ぽく感じるニュアンス、ニッカらしい天津甘栗を彷彿とさせるホッコリ感で美味しいです。 ただ余程のニッカファンならともかく、このお値段で一本抱えるかと言うと持て余すかと思います。バーなどで通常の余市などと飲み比べてこそ楽しいリリースかと思います。

山崎リミデッドエディション2021

ストレート 香り 華やかな香りたち、クリーミーなオーキー、時間経過で黒糖まんじゅうと溶剤香、スパイスと香木。ほのかなキャラメル。さらに時間経過で溶剤が支配的に。 味 スパイスとオーク、天津甘栗、スパイスとミルキーさを伴うオークの長い余韻。 香り★★★★★★ 味★★★★★★ 総評★★★★★★(6) おすすめ度B+(定価なら) はいはい。これがミズナラなんですね! と頷くような白檀などを思わせるオーキーにスパイスが感じられ、サントリーが好きなら間違いなく楽しめる良リリースかと思います! とはいえ、本数が多いので市場価格が落ち着いて今このブログを書いてる現在だいたい5万ほどですが、それを買うかと言われると……。 高騰してるとはいえ、まだ美味しいスコッチが買える値段なので僕は他のを買います。 サントリー好きでしたら倍までなら出しても良いのかなー?と言ったところです。

エージェンシー&ネクター シークレットローランドモルト42年 1976

ストレート 香り 溶剤を感じさせる香りたち、焼きマシュマロ、オーツ麦の焼き菓子、ミルクキャラメル、時間経過で熟成感のある香りが楽しめる。 味 メロー、栗の渋皮煮を思わせる少しのタンニン、バニラクリーム、穀物感、ミルクキャラメルの長い余韻が続きます。 種別 グレーン 構成原酒  香り★★★★★★〜 味★★★★★★〜 総評★★★★★★〜(6〜) おすすめ度B 熟したグレーンゆえの良いミルクキャラメル感が出てる一方で、グレーンゆえの単調さがあるボトルです。

ノーススター ヴェガ41年 1976

ストレート 香り 熟成感のある柔らかい香りたち、少し弱めのブランデー漬けのレーズンとメープルシロップ、完熟プラムなどを思わせるエステルフルーツ、ナツメグと少しの粉末フェンネル、 味 エステルミックスフルーツ、少しのシナモンを入れたミックスチャンネ、古いオーク材と枝付きレーズンの長い余韻。僅かにグァバも。 種別 ブレンデッドモルト 構成原酒 スペイサイド 香り★★★★★★〜(6〜) 味★★★★★★〜(6〜) 総評★★★★★★〜(6〜7) おすすめ度B+ 長熟ゆえのエステルフルーツとリフェルシェリーらしき優しめのメープルシロップやレーズンのシェリー感が楽しめるボトル。 個人的にに同じブレンデッドモルトの長熟ならティラモスビースティ40年の方が好みですが、こちらが好きな方もいると思います

ティラモスビースティ 40年

ストレート 香り 熟成感のある柔らかな香りたち、蜜蝋、皮付きりんごのスライス、バナナ、少しのパイナップル、僅かな黄桃など多彩なエステルフルーツミックス、奥からシナモンをかけたスフレパンケーキのバニラクリーム乗せ。時間経過で多彩な香りの強弱が楽しめる 味 エステルフルーツミックス、シナモンスティック、白檀を思わせる柔らかなオーキー、少しのバニラクリームとバナナの長い余韻。 種別 ブレンデッドモルト 構成原酒 ハイランド中心 香り★★★★★★〜★ 味★★★★★★〜★ 総評★★★★★★★(〜7) おすすめ度A 間違って定価でどこかで転がっていたら抑えておいて損はないと言い切れるほどバランスが良く、長熟ゆえの良さが出た旨いウイスキー。 ……ただ贅沢を言うなら何か突出した何かがあると個人的に嬉しかったです。ネガを一切感じさせないバランスの良さは流石なのですが。 長熟良さが好きな方なら必ず買っておけば良かったと後悔してるだろう良リリースでした。