スキップしてメイン コンテンツに移動

アベワラー12年 ダブルカスクマチェアード

(上の画像はひとくちウイスキー様のご好意でいただきました)

今回はスコットランドよりもフランスで人気というアベワラーの12年を素人テイスティングです。

アベワラーの村に蒸留所自体が作られたのは1826年。

ジェームス・ゴードンとピーター・ウィアーが大通り沿いに建設し、50年ほど操業したものの……のちに火事で消失。現在広く知られるアベワラー蒸留所はダルユーインの所有者でもあるジェームス・フレミングが1879年にスペイ川から数キロの上流に設立したものではなく……地域的に火事が多いのか。はたまたイフリートやドラゴンでも怒らせたのか、1898年にも大火事で消失したため、名人と呼ばれるチャールズ・ドイクが再現したヴィクトリアン様式の美しい建物が現在のアベワラー蒸留所となってそうです。

歴史があるというキャンベルディスティラーズの傘下であり、1975年にペルノリカールが親会社になってからは半分をブレンド用モルトとして供給しながらも、半分は様々な熟成年数(12年16年18年シングルカスクのアブーナ等)と味わいのシングルモルトをボトリングしています。

水源はベンネリスの山から取水。蒸留器は2ペアのストレートヘッド型蒸留器で、年間の生産量は350万リットルほどで、熟成にはバーボン樽とシェリー樽の両方が使われています。



ストレート
香り バニラ、完熟バナナ、溶剤、ドライマンゴー、キャラメルポップコーンを思わせる甘く香ばしい香り立ちで、表記年数以上の熟成感を感じられる。

味 完熟したバナナ等のようなつんとした甘味に、麦の香ばしさ、ドライマンゴー、バナナを食べたような渋み、余韻はどこかドライ。

ロック 麦の香ばしさや甘味が感じやすくなります、

ハイボール 微かにドライマンゴーが感じられる甘いハイボール。

種別 シングルモルト
構成原酒バーボン樽シェリー樽
香り★★★★★
味★★★★★
総評★★★★★~☆(5ー6)
ストレート○ロック○ハイボール○

オススメ度A-

実売価格四千円中頃と決して安くはありませんが、サルファリー(硫黄系)の嫌な香りもなく、甘く飲みやすいので、万人向けのウイスキーかと思います。

結構好きなので常備ボトル候補の一つですね。

価格的にも同じくらいの値段なので、山崎難民にも良いかも知れません(*´ω`*)

バーボン樽シェリー樽の両方の原酒かわブレンドされている為、年数事に様々味わいが楽しめるので、飲んだことの無い方はひとくちウイスキーさんのアベワラースリーピースセット(12年16年アブーナ)を勧めたいですね。

あっ、もちろん近くに飲み比べ出来るバーがあればそちらでどうぞー。

コメント

このブログの人気の投稿

ミサゴウイスキー

今回は一時期にコスパが良いとTwitterのウイスキー界隈で話題になったミサゴウイスキーを素人テイスティングです。 こちらのミサゴウイスキーは、自分の行動範囲内ですと、イオンでだけ置いているウイスキーになります。 製造元が山梨県にある南ワインビバレッチという会社で、主に輸入ワインや委託ボトリング、PB商品の委託等の業務中心にしており、安ウイスキー(600円)のハチクマの販売もしてもいるようです。 ホームページを見る限り蒸留設備もなく、ミサゴウイスキーに関する記載も無いことから、イオンから委託されたPB商品と僕としては予想してますがさてはて(*´ω`*) ストレート アルコール感、黒蜜、ミートソース、クッキー。ミルキーな口当たり、和三盆のような上品な甘さ、ピールのような苦味が残る。 ロック甘味が一気に開く。 ハイボール 甘くすっきりとした味わい。 種別 ブレンデッド 構成原酒 輸入のモルトとグレーン 香り★★★★ 味★★★ 総評★★★★(4) ストレート○ロック○ハイボール○ オススメ度A 一応製造免許と設備を有する甲州やグリーンフォレストを発売するサン・フーズと違い、輸入ワイン等の販売等が主な会社のようなので、先ず間違いなくバルク原酒(輸入原酒)が使われています。 しかしながら、この値段ならば悪くないと思わせるブレンドの出来で、Twitterでも全体的に高評価でした。 ハイボールにするのなら、角よりもコスパも良くオススメ出来る味わいです(´・ω・`)

サントリー AGEING15(エイジング15年)

今回はサントリーのオールドブレンデッドである ストレート 香り コルク臭が若干ついているものの、サントリーらしい非常に華やかな香り立ち、溶剤、湿った木、燃やした割りばし、等のウッディさに、バニラ、完熟果実(強いていえばメロン)の甘い香り。 味 口に含んだ瞬間、深い森林で深呼吸したかのようなウッディさが広がり、革、弱めのピートのスモークが混ざり合い、長い余韻が続く。 ロック コルク臭とひねが強調されてしまう。ウッディさも出る模様。 ハイボール コルク臭が残念でならないが、美味しいハイボール。 種別ブレンデッド 構成原酒 山崎パンチョンやミズナラ中心? 香り★★★★★★☆ 味★★★★★☆ 総評★★★★★~★☆(5ー6)状態が良ければ6ないし、6ー7 オススメ度A 山崎好きならば一度は飲んでもらいたいサントリーのウッディさが凝縮されたウイスキー。 サントリーのオールドボトル系でコスパの良いボトルと言うと、いくつものブログ等で紹介されているように、ローヤル15年でしょうがこれも負けていません! むしろ良くも悪くもウッディな要素は強いと思います。

グリーンフォレストウイスキー

今回はミニストップで、最近見かける梟のラベルが可愛いグリーンフォレストウイスキーを飲みたいと思います。 こちらのウイスキー……インターネットで調べても、製造会社、販売会社、両方のサイトに記載もなく何も出てきませんf(^^; 一応製造会社は酒屋で見かける安ウイスキー甲州や、自社モルト使って無さそうなのに富士山と言う名前を使ったウイスキー作っているサン・フーズさんでございます。 では飲んでみます。 ストレート 食パン、メープル、樽感があり、比較的アルコール感、えぐみを感じる苦味が強いです。良く言えば樽感強い……というべきでしょうかf(^^; ロック 微かに果実を感じるものの、苦味をやはり強く感じます。 ハイボール 甘さが出て来て、苦味が味を引き締めてくれますので、悪くはありません。 種別 ブレンデッド 構成原酒 輸入のモルトとグレーン (星5が平均です) 香り★★★★ 味★★ 総評★★★☆ ストレート△ロック△ハイボール○ オススメ度C- 値段的にハイボール用と割りきれば、悪くはないと感じました。開けたては一瞬ですが、富士山麓を思わせる樽熟香がしたほどです。 が、値段的にあかしを買えますし、700㎜に直すと富士山麓等が買える値段で、あえて買うほどの魅力が備わっているかと言うと……正直ないです。 この値段帯なら僕は富士山麓を買いますし、他に充分魅力的な選択肢があるかなー?とf(^^; 同じように自社モルト混ざってなさそうなウイスキーでも、ミサゴは悪くないんですけどね……。