今回はバランタイン17年を素人テイスティングです。
バランタインの創業者であり、ブレンデッドウイスキーの立役者の一人であるジョージ・バランタイン氏は19歳で雑貨店をオープンさせています。
十代で雑貨店をオープンさせたと聞くと、同じブレンデッドウイスキジョニー・ウォーカーの生みの親であるジョン・ウォーカーも同じ19世紀に雑貨店を創業している事を思うと、高い課税を逃れるためにウイスキーの密造が終わりを告げ、正式な認可を受けた蒸留所が次々とオープンしていった時代の流れとは言え、なかなか運命めいたものを見いだすのは僕だけではないはずです。
ウイスキーなどの酒類の販売も行い、ウイスキー商として確固たる地位を築いていたジョージ氏がブレンディングに目覚めるのは、店をオープンさせてから26年後の1853年
。
きっかけは友人のウイスキー商が数種とモルト原酒を混ぜた物を販売して成功させました。苦心話を聞きながらも新たな着想を得たジョージ氏はそれからブレンディング技術を高めるために試行錯誤の日々を送り始めます。
周囲のウイスキー商達が利幅を増やそうと安酒を混ぜた物を売るなか、ジョージ氏はシングルモルトを越えるブレンデッドウイスキーだからこその味わいを求め研鑽を続けます。
そして、優れたブレンダーの一人として名が広まり、1895年、ヴィクトリア女王により王室御用達の名誉が与えられました。
そんな歴史あるバランタイン社で今回のバランタイン17年が生まれたのはジョージ・バランタイン氏が世を去ってから、およそ50年後の1937年。
ある日、オーク張りのテイスティングルームにバランタイン社の中心的な三人の男達が集まりました。
バランタイン社の経営を引き継いだジェームス・バークレー。マスターブレンダーのジョージ・ロバートソン。生涯をウイスキー研究に捧げたジェームス・ホーン。
目的は貯蔵庫に眠る優れた原酒を贅沢に使った究極と言えるブレンデッドスコッチ。
年代の異なる原酒のテイスティングを慎重に重ね、各モルトが完璧に熟成される酒齢を検討した結果、年代もののスコッチは17年以上の熟成結果が最適であると結論付けられ、世に出たのが長熟ブレンデッドウイスキーの走りである「バランタイン17年」なのだそうです。
英国にはバランタイン17年の事だけが書かれた本もあるそうですよ(´・ω・`)
現行品
香り 洋梨、砂糖菓子、微かなピート。
香り 洋梨、砂糖菓子、微かなピート。
味 非常にスムースな飲み口、青りんごのような爽やかな甘さと、柔らかなグレーンの甘さ、微かなピートが抜けて行きます。
香り★★★★★
味★★★★
総評★★★★☆(4ー5)暫定
味★★★★
総評★★★★☆(4ー5)暫定
98年以降2000年代初頭流通品。
ストレート 洋梨、白い花、メープル、甘いオークの香り。甘味の後にスモーキーなピートがフルーティさを途中で伴いながら、モルティな香ばしさを最後に残して消えていく。
ロック 甘さとピートのスモークを感じやすくなります。
ハイボール 洋梨や青リンゴを思わせるフルーティーな甘さが際立ちながらも、ピートのスモーキーさが後を引き締めてくれる。
種別 ブレンデッド
構成原酒 ミルトンダフ、グレンバーギー、スキャパ、グレントファーズの4種をキーモルトに40以上のモルトとグレーン。
構成原酒 ミルトンダフ、グレンバーギー、スキャパ、グレントファーズの4種をキーモルトに40以上のモルトとグレーン。
香り★★★★★★
味★★★★★
総評★★★★★★(6)
味★★★★★
総評★★★★★★(6)
ストレート○ロック△ハイボール○
オススメ度A
正直バーで現行品を飲んだときはこんなものかと、がっかりしました。
しかしヤフオクで送料込みで四千円程で手に入れたものは、同じ年数なのかと思えないほどに美味しかったです!!
バランタインは年代で味が変わるらしく、沼に嵌まっている方がいる理由が分かりましたf(^^;
ちょっとしたオールドボトルですが、ヤフオクやメルカリ等で現行品よりも安く(三千円から四千円)程で手に入り、その上で美味しいのですから勧めない理由がありません。
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