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富士御殿場蒸留所シングルモルト12年 赤ワインフィニッシュ

今回は富士御殿場蒸留場で試飲した富士御殿場蒸留場シングルモルト12年赤ワインカスクフィニッシュを紹介したいと思います。

こちらのウイスキーはキリンウイスキーマスターブレンダーの田中氏が、ウイスキーアワードIOW2017で世界一に選出されたことを記念に、4樽製造するうちの初めの1樽のテイスティングになります(公式サイト引用説明文は2樽の説明)。

商品について
富士御殿場蒸溜所の10年熟成ピーテッドモルト原酒を、シャトー・メルシャンのフレンチオークの赤ワイン樽で2年追加熟成させたシングルモルトウイスキーです。
シングルカスク(※1)、カスクストレングス(※2)、ノンチルフィルタード(※3)のため、原酒そのままの味わいをお愉しみいただけます。樽毎にボトリングできる本数も異なり、数量限定発売となります。
赤ワイン樽で後熟させているため、ワイン色のニュアンスを含んだ琥珀色に仕上がっています。
ボトルの底には富士山の彫刻を施してあり、ウイスキーの色が写りこむ様はさながら”赤富士”。ボトルの表情もあわせてお愉しみいただけます。
※1 シングルカスク:1本の樽から取り出したままのウイスキー。他の樽などとブレンドを行っていない。
※2 カスクストレングス:樽から取り出した原酒を直接瓶詰するもの。通常アルコール度数は樽ごとに異なり、一定になることは少ない。
※3 ノンチルフィルタード:冷却濾過を行っていない商品。通常、樽で熟成したウイスキー原酒は温度が低くなると白濁するため、それを防ぐため冷却して濾過を行っている。

樽について
この赤ワインカスクフィニッシュは、世界的なウイスキー・アワードであるアイコンズ・オブ・ウイスキー2017の、「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」に、富士御殿場蒸溜所のマスターブレンダーである田中城太が選ばれたことを記念して、特別に4樽製造するうちのひとつになります。樽にはひとつひとつ番号が付けられており、今回の樽番号は、「No.3 H117」。
シャトー・メルシャンから、『桔梗ヶ原メルロー』などを育成した樽を譲り受け、その樽で2年間追加熟成。富士御殿場蒸溜所の華やかな酒質にワインの香味が重なり、とても上品に仕上がっています。
シングルカスクであるため、ひと樽ごとに香りや味わいも異なります。

味や香りについて
完熟リンゴやアプリコットを想わせるフルーティで華やかな香りの中に、メープルシロップや栗の渋皮煮を想わせる味わいやほのかなスモーキーさが心地よく感じられる、複層的で味わい深い逸品です。

【トップノート】
完熟リンゴやアプリコット、ハチミツを想わせるフルーティで華やかな香りが立ち上る。
【パレート】
メープルシロップやキャラメルのような甘く芳ばしい風味の中に、焼き栗や栗の渋皮煮を想わせる味わいと、ほのかなスモーキーさが複雑にからみ合い心地よい。
【フィニッシュ】
ドライフルーツを想わせる華やかさの後に、ピートとオーク樽由来の複雑な余韻が折り重なるように程よく続く。(公式サイトドリンクスより引用)」



公式サイトより引用した紹介文は、僕の飲んだ物とは樽が違いますが、テイスティングの文はそのままなので、大きな違いはないと判断してそのまま載せさせて貰います。



香り 甘く華やかな香り。どこかリンゴ等を思わせる果実味。
味 フルーティーな甘さと華やかな味わいが口いっぱいに広がりつつも、スモーキーな香りが口に残り、深い余韻を与えてくれる。

まるで富士山麓に広がる樹海。その最奥にある霧に覆われた果樹園。そこは完熟した果物と木の甘い香りに包まれた、人が見つけられない精霊達の理想郷(クレイジージャニーの田中さんとアルコールの影響でポエムってます)

種別 カスクストレングス
構成原酒 バーボン10年、赤ワイン2年
香り★★★★★★
味★★★★★
総評★★★★★★~★
おすすめ度A

基本的に富士御殿場蒸留所では、原酒と樽の接触面積を高くするために、バーボンバレル(フォアローゼスから譲り受けたもの)がほとんどを占める中で、赤ワイン樽。それも軽井沢蒸留所でも使われたことのある桔梗ヶ原メルロー等を熟成させた樽となれば、ウイスキー好きならば味わっておきたいボトルではないでしょうか?

ちなみに2樽目は既に完売。まだ2樽残っているはずなので、ボトルが欲しい方はキリンの公式サイトドリンクスの会員に成っておくことをオススメします(発売直後にメルマガが届きますので)

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